イエスの死因は肺塞栓症
イエスの死因は、長期のフライトを経験した旅行者にみられる脚部の血栓が肺に移行してもたらされる疾患と同じ肺塞栓症である。AP通信によれば、イスラエルの研究者がイエスの死因についてこう主張していると伝えている。
Rambam医療センター(ハイファ)のBenjamin Brenner博士は、医学誌「Thrombosis and Haemostasis」に「外傷を来し、長期にわたって寝たきりで脱水症状がみられる状況では、死因として最も多いものは肺塞栓であることがわかっている。これはイエスの条件に合致しており、迫害を受けた被害者の主な死因と考えて間違いない」と報告。同博士は、肺塞栓症に関する意識を高めるためにこの説を提唱するとしている。
その背景として、Brenner博士は「一般大衆の大部分と多くの医師において肺塞栓症に対する認識が不十分であり、肺塞栓症の約80%が死体解剖により診断が下されているのが現状」と述べている。