歯ぎしりの原因と予防
歯ぎしりをする米国人は4,000万人に上る。その5〜10%が重度であり、歯の充填物(詰め物)が欠けるなどさまざまな障害の原因となっている。また、重度の歯ぎしりが顎関節機能不全、原因不明の早朝頭痛や顔面痛を引き起こすと考えられている。
歯ぎしりにはさまざまな心理的ないし身体的原因があり、ストレス、歯列不正に対する身体的反応が挙げられる。重度脳損傷の合併症や頻度は高くないが、抗うつ薬の副作用として発症することもある。
米コロンビア大学歯科口腔外科医療センター(Columbia School of Dental and Oral Surgery)によれば、ストレスによる歯ぎしりがみられる場合、専門家によるカウンセリングを受けるか、緊張を解くための治療を行うことによってこれを回避することができるという。
このほか、アルコールやカフェインの1日摂取量を控えることが勧められる。特別な処置が必要な場合には、医師ないし歯科医を受診すると、歯が擦れるのを防ぐための咬合挙上板や咬合床と呼ばれる歯科用装置の使用を勧められることもある。