カビの発生を抑えてアレルギー症状を緩和
季節性アレルギーを来すと、医師から花粉の量が多い時期は外出しないよう指導される。しかし、室内にチリダニや動物の皮屑(上皮)などのアレルゲンが散乱していれば、くしゃみ、眼掻痒感(眼のかゆみ)をはじめとするアレルギー症状が緩和されることはない。
致死的になることもあるアレルギーおよび呼吸器障害を引き起こす原因はカビである。米国喘息およびアレルギー基金(AAFA)と米国アレルギー喘息免疫学会(AAAAI)は、下記のような室内のカビ発生を抑制するための秘訣を提示している:
・室内の湿度を40%未満に維持すること。湿度計があれば室内の湿度をチェックすることができる。特に湿度が高くなる場所には、除湿器やエアコンを設置するとよい。
・窓枠または冷凍庫の水受けはカビ胞子が生育しやすいため、水漏れがあればその原因を修繕すること。
・カビが発生している部分の表面が硬質の素材であれば、漂白剤を用いて清浄すること。
・室内は十分換気すること。台所および浴室では換気扇を用い、衣類乾燥機は屋外に排気すること。
・シャワーカーテンは頻繁に拭くこと。
・室内植物はあまり置かないこと。
・できる限り窓は閉めておくこと。
・浴室および地下室にカビが発生する場合は特に、敷物を敷かないこと。