睡眠不足による障害と解消法
米ハーバード大学発行のニュースレター「Harvard Heart Letter」8月号によると、睡眠不足の短期的な影響として血圧およびストレスホルモン濃度の上昇をもたらす。
睡眠が妨げられると血糖の処理が困難になり、食欲抑制ホルモンであるレプチンの濃度が低下するため、体重増加および糖尿病リスクが上昇しかねない。また睡眠不足に陥ると、心疾患発症の重要な因子と考えられる体内の炎症が増加する。
「Harvard Heart Letter」は睡眠の質を向上させる方法として以下を提案している:
・規則的な就寝時刻のスケジュールを確立し、体内時計を設定する。
・アルコールを避ける。眠気を誘われる場合もあるが、後に目覚めやすくなる。
・定期的な運動は夜ぐっすり眠るのに役立つ。ただし、就寝前3時間以内の運動は避ける。
・コーヒー、紅茶などカフェインを含む飲料の摂取量を減らし、午後および夕方の摂取は避ける。
・夜間の排尿によって睡眠が妨げられる場合には、朝および午後に水分を多く摂取し、夕食後は控える。
・マットレスおよび枕をチェックし、補助具として適切であることを確認する。