白髪は正常な老化の証
多くの人が白髪を染めているが、白髪はまさしく自然な老化の一過程である。
一本の頭髪は毛幹と毛根から構成され、毛根は色素細胞を含む毛包という管状組織に囲まれている。これらの色素細胞はメラニンと称する化学物質を産生して毛幹に色をつけるが、加齢に伴って毛包内の色素細胞が死滅して減少すると髪は灰色や銀色、白色になる。
髪は年齢とは無関係に白くなるが、どのくらい早い時期に白髪になるかは遺伝子のほか、栄養不良、甲状腺の障害、貧血症に加え、エイズや癌などの疾患によっても決まる。
しかし、一部の人が考えるように、大きなショックや外傷によって髪が一晩で白くなることはあり得ない。