糖尿病患者は足の特別なケアを
糖尿病患者は、感染症や血流低下などの足の疾患が生じやすい傾向にある。リスクを最小限にとどめるため、米国糖尿病協会(ADA)は以下のことを勧めている:
・毎日足をチェックし、傷、水疱(すいほう)、むくみがないかを見る。
・最低年1回、過去に足の疾患にかかったことがあればもっと頻繁に、医師による足の検査を受ける。
・皮膚の色、傷、巻き爪、感覚の鈍化、痛みなど足に何らかの異変を見つけた場合には、医師に相談する。
・毎日足(特に指の間)を洗い、よく乾燥させる。足の甲および足の裏に軽いローションをつける。
・爪を常に短く切っておく。
・素足で歩き回らない。常にサイズの合った履き心地のよい靴および靴下を着用する。
・足を冷やさず、熱い風呂でやけどをすることのないよう注意する。
・足の血行をよくするため、長時間脚を組むことは避ける。1日を通じて、つま先を揺らして足首をほぐすようにする。
血糖値を厳密に管理し、定期的に医師の検査を受けるようにすれば、(潰瘍や壊疽の原因となる)足の疾患は避けることができる。足のトラブルが続く場合は、足専門医を受診すること。