フレッシュ・ハーブティーの楽しみ方
自然の恵みいっぱいのハーブ
「最近、緊張したり、イライラすることが多いな。疲れがたまっているみたい…」
そんなふうに感じる日は、気分転換に友達と遊びに出かけようという元気もなかなか出ないもの。ストレスをためて体調をくずす前に、ハーブの力で元気になりませんか?
ハーブとは、西洋の人々の間で古くから受け継がれてきた、暮らしに役立つ植物のこと。体の調子を整えたり、心をリラックスさせたり、料理の風味づけをするなどさまざまな目的で使われる植物です。調理に使われるものではミントやセージ、バジルなどがよく知られています。
これらのハーブは、その色や形、香りから「気」を放ち、人の心とからだを癒すといわれています。このような効用を活かした療法のひとつが、女性のあいだですっかりおなじみとなったアロマテラピー(芳香療法)です。
アロマテラピーでは、ハーブ類から抽出したエッセンシャルオイルをリラクゼーションなどに活用します。ティッシュやハンカチにオイルを数滴染み込ませてその香りを楽しんだり、アロマキャンドルで香りを部屋中に広げたり。お風呂タイムにアロマオイルを数滴お湯に垂らすと、よりリラックスして入浴を楽しむことができます。
さまざまなハーブの効能
それでは、さまざまな種類のハーブとその効能を紹介しましょう。
◆食用として使用した場合、期待できる効果
・頭が痛い=サフラン
・ストレス、気分がふさぐ、眼精疲労=カモミール、ローズマリー、セージ、タイム
・口臭、口内炎などが気になる=バジル、クローブ
・よく眠れない=カモミール、サフラン
・下痢ぎみ=シナモン、セージ
◆アロマテラピーで期待できる効果
・気分を安定させたり、痛みを和らげる=ラベンダー
・リラックス、消化を促す=レモングラス
・頭をスッキリとさせたいとき、風邪の季節に=タイム
・緊張、不安を和らげる=レモンベルガモット
・不安や緊張、消化不良、月経時の不快症状に=カモミール
ハーブ療法はヨーロッパで広まったものですが、日本でも伝統的に健康増進効果のある植物を暮らしに活用してきました。ここではお茶にするといい野草・薬草を紹介しましょう。
◆日本の伝統的なハーブ
・カキ
生葉20gを600mlの水で半量まで煎じて飲みます。血圧が高い方におすすめ。
・クコ
若々しさを保ちたい人たちの間で珍重されてきました。乾燥させたクコの実でクコ酒を作ったり、料理にそのまま使用します。長期使用で肌がつやつやし、疲れにくくなります。
・ビワ
古くからビワ葉は民間療法として用いられてきました。乾燥させた葉5〜10gを600mlの水に入れて半量まで煮詰め、ハチミツで甘味をつけます。せき止めや下痢、むくみ、風邪などにいいといわれます。
・オオバコ
種子は、便秘解消やダイエットなどに利用されています。煎じて飲めば目にもいいのだとか。
・ドクダミ
ドクダミは10種の健康パワーがあるとされ、漢方では「十薬」と呼ばれます。解毒作用、緩下・抗菌・利尿作用などがあり、先人たちは健康づくりにドクダミを活用してきました。
フレッシュ・ハーブティーのおいしいいれ方
これまでハーブの底力を紹介してきましたが、最後に代表的なハーブの用い方「ハーブティー」のいれ方を紹介します。ハーブティの材料にはドライハーブとフレッシュハーブがありますが、香りを楽しむならフレッシュハーブがおすすめ。そこでフレッシュハーブティのいれ方を紹介します。使用するティーポットやカップは、温めておくのがポイントです!
ハーブは、好きなハーブを一種類選んでも、いくつかのものをブレンドしてもOK。葉っぱは適当な大きさにちぎって使用します。
1 ティーポットに熱湯を入れ、約30秒ほどさます。
2 ティーポットにハーブを入れる(お好みですが、1人分ティースプーン3杯(3〜15g)くらいを目安にどうぞ)。
3 ハーブを入れたらすぐに蓋をして、3〜5分蒸らす。抽出時間はどうぞお好みで。
いかがでしたか? 「たかがお茶」とあなどるなかれ! フレッシュ・ハーブティーは、明日への活力とヘルシーな効き目の両方をプレゼントしてくれます。さまざまなハーブを使い分けると、さらに楽しさが広がりますよ。