人生最後の選択
最近の米国でのテリ・シャイボさんの尊厳死論争でも問題になったように、人生最後における選択は、本人の希望が事前に明確に示されていないと、家族の絆をばらばらにしかねない。米国人は生き方については計画的に行うが、死に方についての計画は避けようとしている。
米国家族介護連盟(FCA)では、意思表示のできない人を看護している場合や、自分自身について、次の項目を決めておくよう示唆している:
・自分で決断を下せない場合に、金銭面および医療面についての決定権を誰に与えたいか。両者については、同じ人でないほうがよいこともある。
・どのような治療やケアは受け入れられるのか。不安で避けたいものはあるのか。
・呼吸停止や心臓停止の場合に、蘇生措置を施してほしいかどうか。
・重篤な状態あるいは死期が近い場合、入院しておきたいのか自宅で過ごしたいか。
・治療費の支払い方法はどうするのか。適切な保険があるのか。あなたの容態や死によって愛する人が悲嘆に暮れている時にも費用がかさんでいるという点は見過ごされやすい。
・あなたが死んだ時に何が起きるか。あなたの愛する人たちは、あなたの死に際して下すべき決定の準備ができているのか。