家族がアルツハイマー病になったら
家族、友人など近しい人がアルツハイマー病になった場合、それを直視し、乗り切っていくことは極めて難しい。
アルツハイマー病は、患者の記憶、行動、論理的思考および判断力を侵す進行性の脳疾患である。治癒することはないが、患者を安心させ、意識を保たせるために周囲の人にもできることがある。
米国アルツハイマー協会によると、患者は毎日の決められた日課は比較的うまくこなすことができ、迷いや失敗が少ないという。しかし、病気が進行すると日常生活にも助けが必要になり、時間帯や天候に応じて着替えることや、食事をすること、掃除、洗濯、支払いなどを忘れさせないようにする必要がある。
このようなことに毎日手を貸すことで、患者は自立心をもつことができ、自分のことを自分で決めていると感じることができる。同協会はこのほか、友人や家族との食事など、ちょっとした社交的な活動を計画することを勧めている。
散歩、トランプ遊び、音楽鑑賞、読書、クロスワードパズルなどもアルツハイマー病患者にはよい活動である。