肥満、糖尿病の救世主!ウリ科の植物「羅漢果」とは?
肥満、糖尿病の救世主!ウリ科の植物「羅漢果」とは?
「肥満」「糖尿病」と聞いて「自分には関係ない」、みなさんそう思っているのでは?
しかし糖尿病と診断された人やその予備軍といわれる人の数が、成人の6人に1人といわれているのはご存知でしょうか。そう考えると、もうあなたの身にも危険は迫っているのかもしれません。
そこで、今回はいま注目の果実、「羅漢果」というウリ科の植物をご紹介します。
神果と呼ばれるヒミツ
なぜ、羅漢果がいま注目されるようになったのか。それは「長寿村」と呼ばれる中国・桂林の祥田村の人々が、この羅漢果を煮出してお茶がわりに飲んでいることに研究の目が向けられたからです。
古来、中国では「肺を清め腸を潤す効能がある。百日咳を治す。」、「喉・器官・胃腸・利尿・便通といった日常生活に最も大切な生理現象のバランスを整える。」など「長寿の神果」といわれ珍重されてきた貴重な果実でした。
また羅漢果は水墨画でも有名な中国の観光都市、桂林でしか育たないといわれています。桂林は昼夜寒暖の差が大きく、強い紫外線を浴びる厳しい環境です。そのため、羅漢果はビタミンやミネラルが豊富な大地から栄養素を取り込み、自分自身を守ろうとして抗酸化成分を作りだすのです。この抗酸化成分こそ、長寿の神果のヒミツだったのです。
先進国で羅漢果が広まっているのはなぜ?
現在、先進国では肥満・糖尿病をはじめとする生活習慣病が、若年層や子供にまで広まり、大きな問題となりました。そして、毎日の食事におけるカロリー管理のため、糖分の摂取を抑える必要性が高まりました。しかし、甘さを抑えた食事は味気なく長続きしません。そこで砂糖の300倍もの甘さがありながらほとんどカロリーがなく、さらに血糖値やインスリンの分泌に影響のない羅漢果が注目され、広まりつつあるのです。
天然の甘味料で健康に!
低カロリー甘味料は、合成系のものと天然系(植物性)に分かれます。アスパルテームやサッカリンをはじめ、合成系の甘味料はいくつかあり、いずれも安価なため多くの食品に利用されています。
しかし、健康を考えるのであれば、甘味料はただ「カロリー0」「低カロリー」の表示で選ぶのではなく、やはり天然からできた甘味料を選びたいものですよね。
天然系の甘味料は甘草、ステビア、キシリトールそして羅漢果エキスなど色々あります。では、この天然系の甘味成分の違いは何かというと、甘味質(苦味、こく、まろやかさ、すっきり感、刺激感、渋み、くせ、しつこさ、後引き)とカロリーに違いがあるのです。
甘草の甘味成分であるグリチルリチンは特にくせ、すっきり感、後引きが砂糖と比べると不十分です。また、よく知られているステビアにおいてはくせが強くなります。
一方、羅漢果エキスの甘味質はステビア、グリチルリチンに比べると大幅に優れており、こく、まろやかさ、刺激感、渋みなどの点で砂糖の甘味質に近づいています。
砂糖の代わりにもなり、身体にも優しい羅漢果。まさに天が私たちに与えてくれた『神果』ですね。