疲労は身体の警報装置
「疲労」って一体何?
この世に、疲れを知らない人っているでしょうか?疲れにくい体質の人や、疲れていても決して疲れた表情を見せない人、疲れたことも忘れてしまうような人は、いるかもしれません。でも、人間生きている限り「疲労」はつきものなんです。特別激しいスポーツをやったわけでもないのに、仕事が忙しく、残業が続いているわけでもないのに、でもなんだか疲れちゃってるんだよなあ…そんな人も多いはず。
では、「疲労」って何なんでしょう?バッテリー不足?エネルギー切れ?だったら充電すれば、エネルギーを補給すれば、「疲労」しなくて済むはず。でも実際、いくらエネルギー源を補給したってなかなか回復しない時もあります。「疲労」とは、睡眠不足や、夏ばて、人間関係の問題など、たくさんのストレスが、私たちの身体や心にかかってきた負担の結果。つまり「疲れたなあ」と感じるのは、身体や心の異常を教えてくれて、何かの対策をしなさいと考えさせてくれる、大切な警報装置なんです。
やりたくない、つまらない仕事を淡々とこなさなければならない時、嫌いな上司と顔をつきあわせながら一日過ごさなければならない時、楽しいはずのゴルフに出かけたのに、思いのほかスコアが悪かった時、そんな時は、疲れもどっと一気にあふれ出てきます。その反面、大好きなカラオケで何時間も歌ってきた時、寝る間も惜しんで、趣味のネットサーフィンを楽しんだ時、マラソンの高橋尚子選手が、42.195kmを走り切った時、そんな時は、何故か疲労感はあまり感じていないことが多いようです。
身体と心の声に、耳を傾けてみよう!
つまり「疲労感」は、「達成感」や「満足感」に大きく影響されるのです。それならいつもワクワク、楽しいことばかりなら「疲労」知らずでいられるかも?確かにそうかもしれません。だけど、人生そんなに甘くはありません。辛いことや、嫌なこと、苦手なこともやらなきゃいけない時がありますよね。それに楽しいことでも、全く疲労感がないというわけではないでしょう。旅行から帰ってきて、ぐったりという事もありますよね。
だから疲れた時は、身体の警報装置が鳴っている証拠なんだから、ムリせず休息をとって、栄養も摂って、それから楽しいことを探せばいいんです。ちゃんと身体の声を聞いて、心の声を聞いて、今どうするべきなのか、自分自身を甘やかすのではなく、かわいがってあげてください。「疲れた」なんて言ってると、まるで何かに「憑かれた」みたいですよ。「憑かれた」自分より、「ツイてる♪」自分へ変身しませんか?