射精を抑制する男性用避妊薬
男性の射精を抑える避妊薬が英国で開発されていると、英BBCニュースが報じた。
ロンドン大学キングズ・カレッジの研究グループによると、血圧および統合失調症に利用される薬剤に射精を抑える作用がみられたものの、めまいや眠気などの副作用があったため、避妊薬として用いることができなかったという。研究を重ねた結果、陰茎へ精液を送る輸精管の縦走筋が収縮するのを妨ぐ化学物質が特定された。
BBCニュースによると、研究チームはこの避妊薬について動物およびヒトを対象とした試験を実施することを計画しており、成功すれば5年以内には実用化の見込みだという。
このほかにも、パッチ剤、注射、埋め込み剤などの男性用避妊薬がいくつか開発段階にあるが、ほとんどは脳に作用してホルモンの産生を止めるようにデザインされたものであるとのこと。