脱ストレスで健康ダイエット
ひと昔前までは「悲しくて食事もノドを通らない」というように、悩みや悲しみがあると食べられなくなったものですが、近頃はどうも逆のようです。悩みや悲しみをきっかけに、モーレツに食べ始めて肥満になるケースが増えているのです。
このような状態が進行したものを「過食症」といいますが、これほど極端ではなくても「ダイエットしたいのに、つい食べ過ぎてしまう」という方は、胸に手を当ててじっくりと考えてみてください。心の中にストレスをため込んでいませんか?
ついつい食べ過ぎてしまう… 肥満はストレスが原因です
さまざまな生活習慣病の元凶にもなってしまう肥満。その肥満の原因は何なのでしょう。遺伝的体質や食習慣などの環境もないわけではありませんが、直接的原因となると至って単純、過食にあるのです。この食べ過ぎの元になるのはストレスです。もちろん、太ることがすべて悪いわけではありません。人間は食べて、健康に太れるからこそ、現代まで子孫を絶やさず生き残ってきたのです。しかし飽食の時代に生きる現代人は、毎日の飲食行動をセルフコントロールできなければ健康を保つことはできないといっても過言ではないでしょう。肥満を防止する上で大切なことは、過食の元凶となるストレスのはけ口を食事に求めないことです。食べ過ぎさえ止めれば減量できるものを、日頃の満たされない気持ちのために、無意識のうちに「ながら食い」や「ヤケ食い」をしているのですね。肥満に悩む人は、どちらかというとストレス発散が上手にできない人が多いようです。そこでストレスをどのように健康的に解決させるかが問題になってくるわけです。
ポイント
好きな食べ物で幸せにストレスを発散したのですから、これまでのことはもう良いのです。太ってしまったことをクヨクヨせず、健康的にストレスを発散することを心がけましょう。
上手なダイエットは毎日のスポーツ習慣で!
肥満を防ぐ最も良い方法は、ストレスから身を守ること。それには身近なスポーツが一番です。肥満は消費カロリーより摂取カロリーが多くなると起こりますから、減量する方法は単純明快。スポーツで心身をリフレッシュしながら、消費カロリーを増やせば良いのです。食べることは毎日のことですから、スポーツも毎日の習慣にしましょう。ストレス解消になぜスポーツが良いのかわかりますか?運動を10〜20分ほど続けると、何となく気分が良くなりますね。意識もはっきりして思考力も増してきます。これは脳内活性物質エンドルフィンのお陰。スポーツで心身がリフレッシュされるのは、こうした快楽ホルモンが影響しているのです。楽しみながらできるスポーツなら、何でもOK。ジョギングやウオーキング、水泳、泳ぐのが苦手なら水中ウオーキングもいいですね。ただし極度の肥満の方にはジョギングの際、注意が必要です。心臓や膝、踵などに負担を与えてしまいますので、ウオーキングをオススメします。
やせるのは美容のため、それとも、健康のため?
ダイエットをする上で重要な注意点を一つ。肥満を単に美容上の問題として考えていると、とんでもない結果を招いてしまうことがあります。健康のことなどまったく無視して減食・減量に取り組んだあげく、過食の反動として「拒食症」に陥ってしまうことがあるのです。結果的に健康を害するだけでなく、最悪のケースでは死に至ることすらあります。「自分は病気から体を守るためにやせるんだ」という動機でダイエットを始めましょう。健康になり、同時に美しくなりたいという動機づけを強くすることで、積極的にダイエット計画に取り組むことができ、途中で挫折することも少なくなります。
ストレスを上手に解消しながらダイエットできる主な方法を挙げてみました。あなたの健康のためにぜひ取り組んでみてください。
ダイエット中のストレス解消法
気晴らしは毎日のスポーツ習慣で!
■三日坊主にならないコツ。軽いスポーツを長く続けましょう。
■勝負にこだわることなかれ。かえってストレスが増えてしまいますよ。
■オススメの特選スポーツ。
● スイミング
消費カロリーが多い上に、転んでケガをする心配もありません。
● 水中ウォーキング
ただ水中を歩くだけでも、陸上のスポーツよりはるかに消費カロリーが多くなります。
● ウォーキング
リズミカルに颯爽(さっそう)と歩きましょう。
こんな方法もあります。
■イライラしたら腹式呼吸でリラックス。心のリズムを穏やかにしましょう。
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お腹で息をするつもりで、口からゆっくり息を吐き出し、鼻から息を吸います。古くから伝わるヨガや気功法にも同じような手法がありますね。
■太っていて食後に眠くなる人にオススメ。ランチを抜いて昼寝の習慣。
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朝と夜はしっかりと食べて、昼食を食べずに昼寝をします。目覚めるとスッキリ、午後の仕事の能率も上がります。