虚血性脳卒中の警告的徴候
一過性脳虚血性発作(TIA)は、しばしば重症の虚血性脳総卒中の前ぶれとなる。
すべての虚血性脳卒中でTIAが前兆になるとは限らないが、TIA経験者では前ぶれの警告的徴候として理解したほうがよい。米国心臓協会(AHA)は、そのことが本人や医師にとって、脳への著しい、恒久的な障害を避ける助けになると述べている。
TIAの症状は、本格的な虚血性脳卒中と類似しているが、違いは症状が短時間で治まること。警告的徴候には、めまい、協調運動やバランスの喪失、半身のみの麻痺(まひ)や脱力などが挙げられる。言語障害、視覚障害、非常に強い頭痛を来たす人もいる。
こうした症状がわずかでも認められたならば、直ちに医師の診察を受ける。