健康食品を選ぶときに 〜特定保健用食品と栄養機能食品
健康食品の判断基準は?
健康志向の高まりや偏った栄養になりがちな食生活などから、いわゆる健康食品と呼ばれる健康増進を目的とした食品が市場に溢れていますが、みなさんはどのような基準で商品を選んでいますか?中には誇大広告や健康被害をもたらす商品もあり、何を基準に選べばいいのか混乱してしまうことも多いのではないでしょうか?
保健機能食品は2種類
このような混乱を防ぎ、各人にあった適切な食品を選んでもらうため、厚生労働省では食品に対して「保健機能食品」という特定の表示をする制度を作りました。保健機能食品は「特定保健用食品」「栄養機能食品」の2種類に分けられ、医薬品(医薬部外品含む)や厚生労働省が決定した基準を満たさない一般の食品(いわゆる健康食品含む)とは区別されます。
特定保健用食品とは?
特定保健用食品とは簡単に言うと、体調を整える働きがある特定の成分を含んでいて「お腹の調子を整える食品」など特定の保健機能(※1)に対しての効果が科学的に証明されており、厳しい審査の結果、厚生労働大臣も有効性や安全性について効果が期待できると許可した食品のことです。これらはその効果を表記する事を許可されており、右図の特定のマークの表示がついています。
また加えて平成17年2月からは特定保健用食品として厳しい審査を受ける際、要求されている科学的根拠は特定保健用食品のレベルには達してはいないものの、一定の有効性が確認されたものに対して「条件付特定保健用食品」として認可するようになりました。なお、これらはあくまで食品であり、医薬品のような病気そのものを治すものではありません。