人間の休暇シーズンはペットには受難の季節
休暇の季節は人間にとっては大騒ぎで楽しいシーズンだが、ネコやイヌにとっては危険な季節だ。
米パーデュ大学獣医学科(インディアナ州)は、ペットとその飼い主の健康的な休暇のために下記の方策を提唱している:
・休暇中の大勢の来客は、ペットを興奮させすぎたり、混乱させたり、怖がらせたりする。ペットは家の静かな場所に置き、子供や他のうるさい客から離しておき、ペット用のベッドや毛布が安全な場所にあるようにする。このペット安全圏は立ち入り禁止であることを、客にもわかってもらう。
・チョコレートは、特にイヌでは深刻な中毒を起こすリスクがある。もしイヌがチョコレートを食べたら、すぐに獣医か動物中毒管理センター(APCC)に電話する。
・ティンセル(ぴかぴか光る飾り)はペットが食べると、腸のひだを隆起させ、腸壁に穴を開けることもある。どちらも死に至りかねない。
・電気のコードを噛む動物もいるが、やけどや電気ショックの危険がある。
・ラッパや鈴、笛、花火その他の音がうるさいものは動物をおびえさせる。ペットがそういった騒音から離れた安全な場所にいるようにする。
・高価な飾り物や家宝は好奇心の強いペットの口、鼻、よく動く尻尾から遠ざけておく。小間物は棚に置き、動物が届かないようにする。ネコやほかのペットが登ったときの用心に、クリスマスツリーは壁や窓枠に紐でつなぎ、倒れないようにしておく。
・火がついたろうそくや装飾用の植物からは、ペットを遠ざけておく。
・ペットの食生活はいつもどおりにする。食べ残しをやったり、ごみ箱をあさらせたりしない。
・新しいペットを家に連れてくるには、休暇シーズンはよい時期とはいえない。休暇が終わるのを待ち、安全で静かな環境にペットを連れてくるようにする。