休暇の季節は人間にとっては大騒ぎで楽しいシーズンだが、ネコやイヌにとっては危険な季節だ。
オーストラリアの新しい研究で、高齢者がさらに長生きするにあたり、身近な家族とのつながりよりもよい仲間に恵まれることの方が重要であることが示唆された。医学誌「Epidemiology and Community Health」7月号に発表された。
Flinders大学(アデレード)の研究者らが、70歳以上の高齢者約1,500人を対象に、家族や友人などさまざまな社会的なつながりを持つ中で、どの程度の付き合いや電話連絡をしているかを調査した。その際、社会経済的状況、健康およびライフスタイルなど、長寿に影響を及ぼすことで知られる諸因子も調査項目とし、その後10年間にわたって、参加者の生存に関して追跡調査を実施した。
その結果、子供や親類との密接な連絡有無は、生存率に対してほとんど影響を及ぼしていなかった。しかし、長期間にわたって友人や親友と密接なつながりをもつ高齢者は、比較的友人が少ない高齢者よりも生存率がはるかに高いことが明らかにされた。さらに、配偶者の死亡や友人が引っ越すなど身近な人がいなくなっても、この「フレンドリー効果」は持続することがわかった。
友人の有無は、喫煙や飲酒など健康面での習慣や、何らかの症状が現れた際に医師を受診するかどうかに影響を及ぼす。また、友人がいるかどうかは、気分や自尊心、困難に対処する能力に重大な影響を及ぼすものと考えられる。