子宮・卵管・卵巣などの器官
女性だけの器官
女性だけに備わった器官は、女性ホルモンの分泌が盛んな時期には、新しい生命の誕生、育み、出産のために常に準備をしています。その女性特有な器官はどんな形をして、どんな役割があり、他の器官にどのようにつながっているのでしょうか。
■ 子宮
長さが約8cm、重さが約50gの洋ナシのような形をした袋状の器官です。
外側は筋肉でできており、厚さ1〜3cmです。この筋肉はよく伸びて、妊娠すると胎児の成長に伴い大きくなり、30cm以上にもなります。内部は子宮内膜という薄い膜で覆われていて、受精卵が子宮内膜にもぐりこむことを着床と言って、この時点で妊娠が成立します。
■ 卵管
子宮から左右に伸びていて10〜12cmの管です。管の先に卵管采があり、排卵によって飛び出した卵子をうまくキャッチします。卵管の中は繊毛が生えており、ぜん動運動によって卵子を子宮に向かって運びます。卵管の中の膨大部で卵子と精子がうまく出合えると受精します。
■ 卵巣
左右の卵管の下にあり、3〜4cmのアーモンド型をしています。卵管の中には初めから数万個以上の原始卵胞が用意されており、その中の1つから卵子が飛び出してきます。卵巣では2種類の女性ホルモンを分泌します。