簡単「日常ながら」運動で、無理なくエクササイズ!
「ながら」運動とは?
スポーツジムに通っても続かない、運動器具を買ったけれども三日坊主。そんな悩みを経験した人も多いと思います。それも当然、忙しい現代の生活の中、ダイエットのためだけに時間や体力を割くのは難しいことです。長野茂先生の「日常ながら」は、何気なく行っている日常の動作を意識してエクササイズにすることで、歩きながら、携帯でメールしながら、仕事をしながら、気負わず無理なく行える運動です。日常の動作に100%重ね合わせて行えるから、ダイエットのために特別な時間を割く必要がありません。
疲れないから、こまめに運動
「日常ながら」は一度に集中して行うものではないので、疲れを引きずりません。これが大きなポイントです。例えば、床に落ちているものを拾うときに、無造作に拾うのではなく、背筋を伸ばしたまま腰から体を落として拾い、またゆっくり足を伸ばして起きあがってみましょう。これで、立派にスクワット1回。まとめて何回もスクワットを行うと疲れてしまいますが、1回だけの軽い疲労なら体はすぐに回復するので、結果的に1日に何度も運動を行うことができます。翌日にひどい筋肉痛で体がだるい、なんていうこともありません。
塵も積もれば、かなりの運動量に
1回の「日常ながら」で消費するカロリーは、3〜10kcal程度ですが、生活の中でこまめに行うことで、1日合計200kcal以上を消費することも十分可能です。週に1回スポーツジムで汗を流してクタクタになってもせいぜい200〜300kcal消費するだけです。1週間のトータルで考えると、「日常ながら」の方がよりたくさんの運動量を、疲れず気楽にこなすことができるのです。 他人の目を気にすることも無理をすることもないので、「運動は苦手」という人でもストレスなく行える「日常ながら」。生活の動作をエクササイズに変えることで、健康的に引き締まった体を手に入れましょう。
● オフィスで「日常ながら」(1)二の腕シェイプ
パソコンを見ながら、デスクで簡単に行える二の腕シェイプ運動です。手首を組み変えることで、二の腕の前後、左右が均等に引き締められます。
・ 腕を曲げ、机に軽く肘をつき、両手首を交差させます。
・ 内側にある手首を外へ、外側にある手首を内へ、互いに押し合うように力を込めて10秒キープ。
・ 手首を入れ替え、また押し合うように力を入れて10秒キープ。これを1日6セット行います。
[応用!]
体から少し離して、腕を上げて顔の前で、腕を下ろしてお腹の前で、など、手首を交差させる位置や角度を変えると、二の腕を全体的に引き締めることができます。
● オフィスで「日常ながら」(2)下腹シェイプ!ひざ上げ運動
椅子と机さえあれば、効果的に下腹部を使う運動ができます。椅子の座面の両サイドに手をついて行っても同じ効果が得られるので、オフィスで目立たず行える方を実践しましょう。
・ 机との間を少し空け、ひざを揃えて椅子に座り、机に両手をつきます。
・ 下腹部に力を入れ、両足を浮かせて10秒キープ。これを1日10セット行います。
[応用!]
このひざ上げ運動を、足を組んで行うと、下側の足に適度な負荷がかかり、より効果的です。その場合は、必ず足を組み変えて左右均等に行ってくださいね。