筋肉を知って効果的に体を動かす
スポーツの秋。皆さんは何か運動していますか?テニスや野球のようなスポーツをするときも、ウォーキングやスイミングなどダイエットのために軽い運動をするときも、体を動かすときに使うもの、それが「筋肉」です。筋肉がなければ人間は体を動かすことはできません。一口に筋肉と言っても、いくつかの種類があり、それぞれに目的、役割が決まっているのです。ですから、筋肉について少し知っているだけで、より効果的に運動に励むことができるでしょう。
筋肉ってなに?
筋肉とは筋繊維(筋細胞)という細いタンパク質が束になったものを言います。筋肉には、200個以上ある骨と骨をつなぎ、伸縮することで体を動かす「骨格筋」、心臓を構成する「心筋」、内臓を構成する「平滑筋」に分けられますが、ここでは、運動と密接にかかわっていて、通常、自分の意思で動かすことのできる筋肉、「骨格筋」について説明していきます。
白筋と赤筋
体を動かすための筋肉には2種類あります。「赤筋」と「白筋」です。白筋は重量挙げ、ボディビル、短距離走など、瞬発的な力を発揮し、別名「速筋」とも呼ばれています。白筋は体を大きくする筋肉で、筋肥大しやすく、この筋肉を鍛えることで、いわゆるムキムキの筋肉になるわけです。でも、この筋肉は持久力がなく、長い時間つかうことはできません。
一方、赤筋は長距離走など、長時間にわたって体を動かす時に使う筋肉で、別名「遅筋」とも呼ばれています。赤筋は白筋と違って筋肥大しにくく、鍛えても体は大きくなることはあまりありません。マラソン選手がすごくスリムなのは、この赤筋が筋肉の多くを占めているからなんですね。
筋肉を鍛えてスリムなカラダづくり
筋肉トレーニングなど、筋肉を鍛える行為は「ムキムキになるのは嫌!」と、敬遠する人は多いと思います。しかし、脂肪を燃焼するのに有効な有酸素運動などを継続的に続けるには、ある程度の筋肉は必要です。有酸素運動は長時間続けることで効果を発揮するので、特に「赤筋」の方を鍛える必要があります。赤筋は先ほど説明したとおり、鍛えても大きくなりにくいので、ムキムキになる心配はありません。
赤筋を鍛えるには、軽めのウエイトを使用したトレーニングを行うことが良いでしょう。ダンベル体操やチューブトレーニングがこれにあたります。軽い負荷でスピーディーに、続けて3分間くらいできるのが目安です。こうして、赤筋を鍛えて、持久力のある筋肉をがついたら、ウォーキングやスイミングなど有酸素運動で脂肪をしっかりと燃焼させましょう。